【新唐人2011年4月6日付ニュース】中国湖南省の若者胡傑さんは、ギャンブルの借金返済のため、仲介業者を通じて自分の腎臓を売りました。後に、このことがメディアにより報道され、大陸の腎臓売買の闇のネットワークが浮上しました。
26歳の胡さんは、1万8千元の借金返済に悩んだ末、腎臓を売ることを思いつきます。山東省のある仲介業者と、片方の腎臓を4万元で売ることに合意。しかし、手術後胡さんの口座に振り込まれた額は2万7千元。一方、胡さんの腎臓を購入した患者側は30万元以上払ったそうです。
“南方週報”の文章“腎臓売買ネットワーク”によると、胡さんが足を踏み入れたのは中国全土を跨ぐ巨大組織で、闇の仲介業者、マフィア、正規の病院および医療関係者がかかわっているといいます。
広州中山第一病院の何暁順医師はメディアの取材の際、中国では、各地の軍、公安、武装警察および2級以上の地方病院が移植手術をしていると表明。2006年、これらの病院およびウェブサイトでは、移植の待ち時間は数週間のみだと謳っていました。
2006年3月2日、中華臓器移植学会の副主任石炳毅教授は“中国健康報”に、“2006年までの10年間で行った移植手術は9万件以上、2005年だけでも1万件の腎臓移植と4千件の肝臓移植が行われた”と表明しました。
きわめて短い臓器の待ち期間、これは特殊な提供者がいることを意味します。では、これらの“特殊な臓器”の出所は?死刑囚からと言っていますが、中国が毎年執行している死刑も数千人に過ぎません。
2006年3月19日、アニーさんいう元医者の妻が中国遼寧省にある血栓中西医結合医院の臓器狩りを暴露。アニーさんの夫はこの病院で法輪功学習者の角膜を摘出した医者でした。
2006年4月30日、瀋陽のあるベテラン軍医が再び、共産党当局が法輪功学習者に対し行っている臓器狩りの全過程を暴露しました。軍医によると、苏家屯のような集中キャンプは中国全土に36箇所あり、吉林省にある“672-S”と呼ばれる集中キャンプには12万人の法輪功学習者や異見者が監禁されているそうです。また、解放軍の上層部が直に臓器売買を行っており、彼が目にした臓器提供の偽造書類だけでも6万件以上に上るそうです。
生きた法輪功学習者からの臓器狩りの黒幕が暴かれてから、海外の機構も調査に着手。まもなく、“血なまぐさい臓器狩りー法輪功学習者に対する臓器狩りの報告書”が発表され、中国では長期にわたり臓器狩りを行っており、18件の証拠を暴露。報告書は、“これはこの星で前代未聞の邪悪だ”と述べました。(2009年の第3版で集められた証拠は52件になりました。)
しかし中国では、共産党政府の誘導のもと、闇の臓器移植売買が氾濫し、政府や個人が暴利をむさぼるルートになっています。
新唐人テレビがお伝えしました。